陰陽記2

2021年06月

以前「読書のすすめ」を書いたが
それでも本を読むのが苦手な人には
一度「対談」を読んでみることをお勧めする。

対談している人のどちらかは自分が関心を持っている人がいい。
もう一人は誰でもいいが、全然知らない人も面白い。
「対談を読む」ということは、その人たちの「おしゃべりに入る」ことだからだ。
たとえば友達と、その友達の友達が話している中に入っていると
普段の話題とは違った話が飛び交っていて興味をもつ。
話の輪には入れなくても聞いているだけでわくわくすることがある。

かくいう私はあまり対談なるものを読んでいなかったが
先日、臨床心理士であった故河合隼雄氏と
免疫学者である多田富雄氏の対談を読んで新しい関心を喚起させられた。
河合氏は生前何度か授業と講演などでお顔は知っているくらいだったが
多田氏は今回はじめて「お会いした」。
そしてそこで話題となっていた彼の著書が今私の手元にある。

今度は多田氏とゆっくり話をしたあとに
もう一度3人で「対談」をしてみるつもりだ。
きっと以前お邪魔したときよりは深く話ができるはずだ。









初対面の人同士がマスクをつけて挨拶をする。
そんな光景が普通になっている。
学校で生徒の目だけを見て教えるなどとは
ほんの少し前まで考えてもみなかったことだ。
生徒にしても学年教師の顔は給食のときなどで知っているだろうが
他学年の教師の顔は外であったら気づかないでいることだろう。

だが、これだけマスク生活が常になると
目や眉の表情だけで、なんとなく気持ちもわかるようになる。
声のトーンや瞬きなどでも気持ちが十分伝わってくる。
人は気持ちを推し量ろうとさえすれば
少しの情報でも多くをキャッチできるようになるものだ。
隠した気分でいる本心も本当は見透かされているかもしれない。

そうはいっても教師の顔を知ってもらう意味も込めて
実は今年度の教師の集合写真を校内に掲示している。
アルバム担当教諭が「令和3年度教職員一同」と見出しもつけてくれたが
今のところ生徒は気づいていないのか特に声があがってこない。
密になっても困るので、見つけた生徒はディスタンスをとりながら
マスクの向こう側にあった姿を確認してほしい。

春の太陽のあまりの眩しさに、みなが少し険しい顔した集合写真となっているが
本校教師の希望に満ちた表情を見ることができるはずだ。
当分の間、教職員の顔はひっそりとマスクの中に埋もれたままだろう。
写真の中ではみんないつ気づいてくれるかなと
マスクの向こう側から大勢の教師が呼びかけている。
みんなマスクのこっち側を見つけてくれるかなー。









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