陰陽記2

2021年09月

櫻井くんと相葉くんが結婚したのかと思った人もいただろう。
最初に見たニュースで名前の間に♡があったので私はそう思った一人だ。

そこで自分自身が「ふーんそうだったのか」と思っただけで
なんで?男同士で?といった疑問が起こらなかったことを再認識した。
むしろお似合いだなあと二人を思い浮かべていたのだ。
同じように感じた人もいたのではないだろうか。

かつては同性婚といったことを普通に話をするのをためらったり
中には今でも差別的に見る人もいると思う。
しかしながら世の中のあちこちで同性婚が取り上げることで
少しずつ偏見はなくなっている。

一方、先日日本人と外国人の男性同士が
日本で結婚したいが法律がないため致し方なく海外で、という特集を見た。

日本人男性は「選択肢がないのはおかしい」と涙ながらに語っていた。
人を傷つけたり迷惑をかけたりするものでなければ
自分ではどうしようもないことを理由にされて
選択すらできないことになるのはやめてほしいと思う。

嵐の二人は異性婚のダブル発表であったが
日本ではまだまだ同性愛には多くの壁がありそうだ。








近年、ドラマや映画が低迷している。
そのひとつの理由として「待てない」こどもたちの特徴がある。
紆余曲折するストーリーよりも簡潔ですぐに答えのでるyoutubeなどが好まれるのは
結末までの過程を楽しめないからだという人がいる。
確かに検索をかければ何らかの回答がすぐ出てくるこのご時世に
どうなるかわからないまま翌週までずるずると
結論を引き延ばされる曖昧な状況がいやになるのだろうか。

短い動画なら気に入らないとすぐに別のものを見ることができる。
面倒なところは先送りや早送りすればいい。
そういうものに慣れたこどもはじっくり授業に取り組めないと聞く。
退屈な話を早送りしたいのにできない、
違う番組(授業)に変えたいのに変えられない。
小さなころからきちんとしたICT教育を行わないと
マイナス面ばかりが増幅されてしまうらしい。

しかしながら大人もまた
待つということはかなりの忍耐を有するのではないだろうか。
よく生徒の答えにある「わからん」は色々な意味がある。
わかっているけど答えるのが面倒な「わからん」。
考えても本当にわからないので答える「わからん」。
もしかしたら考えたらわかるかもしれないけれど
そういう時間ややりとりが嫌で答える「わからん」。

学校でも家庭でもなぜそう答えるのか考えてみてほしい。
そこには待てない大人の事情があるかもしれない。
時間がないからだと言い訳してしまうのは同感だが
こどもに対してはできる限りその言い訳を使いたくはない。
余裕があれば「わからん」の答えに
しつこく食い下がってつきあうことができるのに
なかなか実践できないのが残念だ。

ご家庭ではどうだろうか。

毎年学校には飼育動物の調査がくる。
いつも答えは一緒で、動物を飼っていないと答える。
今は殆どの学校が飼育動物がいない。

私が子どもの頃は多くの主に小学校には動物がいた。
うさぎと鶏といえば定番で
豚なども飼育されていたと聞く。

夏休みには当番制で小屋の掃除と餌やりがあるが
とにかく鶏の世話が怖かったのも
今となればひとつの思い出となっている。

アレルギーや感染症などで飼育をやめる学校が増え
家で生物を飼っていないと
なかなか生き物に触れる機会は少ないだろう。

と思っていたところに
今朝学校玄関の貯水にいる金魚を見て楽しそうに話している生徒がいた。
聞けば金魚に名前を付けて鑑賞しているらしい。

区別がつくのかと尋ねたら
4匹ほどだが見分けられるということである。
なんだかうれしくなった。

次回の飼育動物の調査には
金魚を飼っていると記そうと思う。
餌やりしながら名前も教えてもらいたいものだ。











この夏はパラリンピックに熱い私だ。
今までじっくり観戦してこなかったので
学ぶことが多すぎた。
まだ観ていない人は閉会までにぜひ観てほしい。

何が面白いって
それぞれが自分の障がいと向き合って
自分にふさわしい動きや戦い方で最善を尽くす姿勢が
人生そのものだというところだ。

またガイドランナーやタッパーたちの
選手と限界まで寄り添った姿勢には
相手を理解し共にに生きるといった
私たちへの課題を突き付けられた気がした。

映像に映されるどの人々も
互いを尊重したやりとりと思いやりに満ちていて
一種の理想郷のような印象さえ受けた。
人々を自然と優しい気持ちにさせる空間だったのだろう。

ただここに登場する選手たちは
様々な苦難を乗り越えてきた「英雄(ヒーロー)」である。
今も私たちの身の回りにいるであろう
困難の最中にいる人々を支えることができるとき
パラリンピックの精神が本当に理解されたといえるだろう。






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