私は一中に教諭として、また、教頭として勤務していた。

その教頭時代の6年間、「一中だより」の僅かな余白スペースに
コラムのような文を毎月書いていた。
限られた文字数での、学校便りという制約の中での自由を糧として、
小さな自己表現を続けていたのである。

この春から校長として勤めることになったのを機に、
当時「陰陽記(いんようき)」と名づけていたコラムを
ブログという形をとって再開してみようと思う。

時折過去のコラムも再掲載していきながら、マイペースで進めていくので
ちょっとして息抜きに読んでいただければありがたい。

既存の「一中ブログ」は今後も写真を掲載し、
学校の様子を垣間見ていただけるよう教頭や首席が更新していくので
併せてご覧いただければと思う。

 

以下は、「陰陽記」の名前にまつわる過去コラムである。
少しかたいスタートになるがご容赦を。

 

 

 ノーベル賞をもらった益川理論の難しいことはよくわからないが、恐ろしく横着に言えば「宇宙の始まりビッグバンでできた物質は、全て対になっているはずだったが、その中に一つだけ違うものがあり、それが全ての宇宙のありようを決定づけた」というものらしい。
 実は物理学は東洋哲学と大きな類似点をもつ。このコラム名にもなっている「陰陽」の世界もまた、陰と陽が全く二極バランスよく半々になっているのではない。よく見かける黒と白の円で表されているマーク(下図)には、黒の中に白、白の中に黒が存在している。これは互いがバランスを崩しても常にどちらかがなくなることなく自由自在に動くことができる、ということを表現している。何かしらのアンバランスが新しい動きを作り出すということだ。
 人もまた然り。全く左右対称の顔は何か物足りない人工的な顔になるらしい。そう考えれば、世の中のあらゆる生命体が個々にみな違うのは、そこから生まれる創造の産物が何者かに期待されているということだろう。

                     (平成21年5月)

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