日本はジェンダー格差121位。
G7中では最も低く世界でも意識の遅れた国であり
まだまだ改善には時間がかかりそうである。

日本は女性の地位向上が著しく遅れている。
以前大学の合格者数で男子が少なくなるという理由で
女性の合格者を不合格にするという大学もあった。
女性であるというだけでキャリアにはハンディがある。
数だけ見ても日本全体のリーダーの女性の数は少ない。

教諭時代にはあまり意識しなかったことであるが
管理職になると大きく意識させられるのが男女格差である。
大阪府の中学校校長研修などで集まると女性の少ないことに驚く。
トイレは空いていてありがたいのだが
こんなにも差があっていいのかと懸念する。

私がはじめて教頭になったときは
訪問される方の中には明らかに「女か」といった態度をしめす人がいた。
それでも何年も勤めているとそのうちに認知されるようになった。
ところが校長になるとまた同じようなことが起こる。
ここはいつの時代のどこなのかと思わざるを得ない。

差別というものはもともと被差別者でないと実感しにくいのだろうか。
男であれば「強いリーダーシップ」で「きめ細やか」となるものが
女であれば「独善的」で「細かすぎる」となる。
女性に対して世間が厳しすぎると思うのは少数派ではないはずだ。
しかしながら又よく女性の敵は女性ということも言われる。

女性同士が「敵」となるのは社会のマイナスでしかない。
それぞれの境遇を理解して、未来に活躍する子どもたちが
これ以上女性だからと差別を受けない世の中にしたい。

某市長のメダル事件も相手が女性だったからだと囁かれている。
まんざら否定できない現実であろう。
日本のジェンダー平等化は始まったばかり。