以前「読書のすすめ」を書いたが
それでも本を読むのが苦手な人には
一度「対談」を読んでみることをお勧めする。

対談している人のどちらかは自分が関心を持っている人がいい。
もう一人は誰でもいいが、全然知らない人も面白い。
「対談を読む」ということは、その人たちの「おしゃべりに入る」ことだからだ。
たとえば友達と、その友達の友達が話している中に入っていると
普段の話題とは違った話が飛び交っていて興味をもつ。
話の輪には入れなくても聞いているだけでわくわくすることがある。

かくいう私はあまり対談なるものを読んでいなかったが
先日、臨床心理士であった故河合隼雄氏と
免疫学者である多田富雄氏の対談を読んで新しい関心を喚起させられた。
河合氏は生前何度か授業と講演などでお顔は知っているくらいだったが
多田氏は今回はじめて「お会いした」。
そしてそこで話題となっていた彼の著書が今私の手元にある。

今度は多田氏とゆっくり話をしたあとに
もう一度3人で「対談」をしてみるつもりだ。
きっと以前お邪魔したときよりは深く話ができるはずだ。